サバヒーのお話 〜水産業発展への一助になれば〜


皆さんはサバヒーと言う魚を御存知ですか?知らない方も沢山いらっしゃると思いますが、当社では以前からサバヒーの研究をして参りました。サバヒーはインド洋、太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布する魚で、日本近海では、相模湾以南の浅い海に生息しております。この魚は、海の魚ですが、汽水域や淡水域にも適応し、台湾、東南アジアでは非常に需要の高い大衆魚であります。養殖という産業のなかでサバヒーは世界一の養殖量を誇るとも言われており、将来起こりえるかもしれない食料危機に際しても、救世主となるかもしれません。インドネシア、台湾やフィリピンなどでは以前から大量種苗生産が行われています。4〜5歳で体長1メートル近くにもなります。生育して行くには水温22〜33度前後が適温と言われており、20度以下では行動が鈍化し、補食欲も鈍ります。

近年、カツオの一本釣りに使われる生き餌の鰯が不漁の年が多く値段も高騰しており、鰹船漁業は、原油高、人手不足、魚価安 の三重苦になやまされています。そこで当社ではこのサバヒーを鰯の代替飼料として活用できないか研究を始め、サバヒーを使って試験操業したところ、鰯と遜色の無い釣果が得られ、また、各研究機関等の試験操業においても、同様の釣果が得られ、餌料として十分使えることがわかりました。サバヒーは何よりも適応性が高く、海水から淡水及び淡水から海水への馴致も容易で、漁場までへい死が殆ど無いこと、鰯と異なり30℃以上の水温にも強いことが魅力です。他の餌より活性が良く、魚の食いも非常に良好のようです。非常に強い魚で、斃死が少ない分、鰯の積み込み量と比較すると、数を抑えて積み込む事も可能で、餌購入のコストを節約できる状況も生まれて来ています

また、弊社では、冬季においてもサバヒーがストレス無く生育できるよう、機関冷却温排水を利用したシステムを開発し、一年中サバヒーを利用できるように鰹船とも協力し、年間をとうしての生産体制・供給体制を整えました。当社は、昨年より、公官庁船や練習船を初め、民間の鰹船にも納入させて頂いており、今後はさらにサバヒーの「和」広げていきたいと考えております。

鰯との比較や問題点などの解説コーナー


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